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公式ブログBLOG

2026.10.19中学生進路情報高校受験

後悔しない高校選び②|「勝ち越し」できる高校を選ぶという考え方

前回の記事「高校受験はゴールではありません」では、

高校選びで大切なのは、単に偏差値の高い高校を目指すことではなく、

高校進学後の3年間まで考えることだとお伝えしました。

では、実際に高校を選ぶとき、どのような考え方をすればよいのでしょうか。

今回は、ナルゼミが大切にしてきた「勝ち越し」という考え方と、

実際に高校入試までナルゼミに通ってくれた卒塾生たちの進路をご紹介します。

ただし、最初にお伝えしておきたいことがあります。

これから紹介する大学への進学は、塾の実績を自慢するためのものではありません。

大学進学は、高校入学後も努力を重ねた本人たちの成果です。

私たちがお伝えしたいのは、そこに至るまでの「高校選びの考え方」です。


① 高校選びにおける「勝ち越し」とは?

例えば、県内最上位の高校への合格が十分に期待できる生徒がいたとします。

その生徒が最上位の高校を目指すことは、もちろん素晴らしい選択です。

しかし、本人の性格や将来の目標などを考えたとき、別の上位進学校に進学する方が、充実した3年間を過ごせる場合もあります。

高校入試の時点では、より偏差値の高い高校に合格することが「勝ち」と考えられがちです。

しかし、高校入学後の成績や大学進学まで考えれば、必ずしもそうとは限りません。

ナルゼミでは、高校進学後も自分の力を十分に発揮し、成長を続けていくことを、「勝ち越し」という考え方で捉えています。

大切なのは、

「どの高校に合格できるか」ではなく、「どの高校で自分の力を最も伸ばせるか」。

高校選びには、この視点が必要だと考えています。

 

② あえて最も偏差値の高い高校を選ばなかった卒塾生たち

ナルゼミでは、過去10年間で約500名の生徒が卒塾しています。

今回は、その中から、皆さんの高校選びの参考にしていただけそうな8名の進路選択をご紹介します。

いずれも、当時の学力だけで進学先を決めるのではなく、高校入学後の成長や大学進学まで見据えて高校を選んだ事例です。

なお、個人が特定されないよう、具体的な高校名や大学名、卒業年度などは伏せています。

また、以下の「合格が期待できる学力」とは、当時の模試結果などに基づくナルゼミの判断であり、

実際の合格を保証するものではありません。

 

③ 高校進学後の成長を重視した選択

高校入試時点で、県内上位の進学校への合格が期待できる学力を持っていた3名の生徒です。

ナルゼミでは、それぞれの学習状況や高校進学後の成長を考え、県内の中堅進学校への進学を勧めました。

その後の進路は、次のとおりです。

・県内上位進学校に合格できる学力 → 県内中堅進学校 → 地方国立大学

・県内上位進学校に合格できる学力 → 県内中堅進学校 → 県内私立大学薬学部

・県内上位進学校に合格できる学力 → 県内中堅進学校 → 地方国立大学

3名とも、高校生活を通じて順調に学力を伸ばし、それぞれの大学へ進学しました。

もちろん、県内の中堅進学校を選んだから大学進学が実現した、と単純に言えるものではありません。

しかし、高校入試時点の偏差値だけにとらわれず、その後の成長を見据えて進学先を選んだ事例として、

私たちの印象に残っています。

 

④ 大学受験まで見据えた選択

次は、県内最上位の高校への合格が期待できる学力を持ちながら、別の県内上位進学校への進学を選んだ3名です。

その後の進路は、

・県内最上位高校に合格できる学力 → 県内上位進学校 → 旧帝大

・県内最上位高校に合格できる学力 → 県内上位進学校 → 旧帝大

・県内最上位高校に合格できる学力 → 県内上位進学校 → 旧帝大

というものでした。

この3名は、本人と保護者が大学受験まで見据えて高校を選び、進学後も上位の成績を維持していました。

ここで注目していただきたいのは、大学名そのものではありません。

高校入試で最も偏差値の高い学校を選ぶことよりも、その先の大学受験まで考えて進路を決めたという点です。

そして何より、その選択を生かして高校でも努力を続けたことが、その後の進路につながったのだと思います。

 

⑤ 偏差値以外の条件を重視した選択

もう一人、県内最上位の高校への合格が期待できる学力を持ちながら、私立高校を選んだ卒塾生がいます。

この生徒は、校風や通学環境など、学力以外の条件も考慮して進学先を決めました。

そして、奨学特待生として3年間学び、旧帝大へ進学しました。

高校でも上位の成績を維持していた生徒です。

この事例から分かるのは、高校選びには偏差値だけでなく、校風や通学環境、経済的な条件など、

さまざまな判断材料があるということです。

私立高校の奨学特待生制度なども、家庭によっては重要な選択肢になるでしょう。

高校選びの正解は、一つではありません。

 

⑥ 指定校推薦を見据えた選択

県内上位進学校に合格できる学力がありながら、あえて県内の私立高校への進学を選んだ卒塾生もいます。

この生徒が高校選びの段階から考えていたのは、指定校推薦を利用して希望する大学へ進学することでした。

そのため、高校入試時点の偏差値だけではなく、大学進学までの道筋を考えて進学先を決めました。

そして、高校入学後も努力を続け、当初の目標どおり、指定校推薦によって私立大学の薬学部への進学を実現しました。

この事例は、大学受験の方法まで見据えて高校を選ぶことの大切さを示しています。

もちろん、指定校推薦は高校に入学すれば必ず利用できるものではありません。

高校での学習成績や校内選考など、さまざまな条件があります。

だからこそ、高校進学後も努力を続けることが欠かせないのです。

⑦ 「上位で入学すること」と「上位で卒業すること」は違う

ここで、一つ注意していただきたいことがあります。

それは、学力的に余裕のある高校を選べば、自動的に良い成績が取れるわけではないということです。

高校入学時に上位の学力があっても、その後の努力を怠れば、成績は下がってしまいます。

反対に、入学時にはそれほど目立たなかった生徒が、3年間で大きく成長することもあります。

つまり、高校選びは、その後の成長を保証するものではありません。

ただし、自分に合った学習環境を選ぶことは、その後の努力を続けるうえで大きな助けになる場合があります。

特に、勉強した成果が成績に表れ、自信を持って次の目標に挑戦できる環境は、生徒にとって大きな意味を持ちます。

そして、前回の記事でも触れたように、高校で良い成績を維持し、高い評定を得ることは、

学校推薦型選抜や総合型選抜など、大学入試の選択肢を広げることにもつながります。

高校入試で少しでも高い偏差値の学校を選ぶことと、3年後の大学受験で有利な状況をつくることは、

必ずしも同じではないのです。

 

⑧ 難関高校を目指すことを否定しているわけではありません

ここまで読むと、「ナルゼミは偏差値の高い高校を勧めないのか」と思われるかもしれません。

もちろん、そんなことはありません。

難関高校に進学し、優秀な仲間たちと切磋琢磨することで、大きく成長する生徒もいます。

高い目標に挑戦すること自体にも、大きな価値があります。

私たちが問題だと考えているのは、「偏差値が高いから」という理由だけで進学先を決めてしまうことです。

高校には、それぞれ異なる校風や学習環境があります。

同じ学力の生徒でも、どのような環境で力を発揮できるかは違います。

だからこそ、進路指導では本人の希望を尊重しながら、性格や学習状況、将来の目標なども含めて考える必要があります。

「もっと上の高校に行けるのに、もったいない」

そうした周囲の声だけで、高校を選んでほしくはありません。

反対に、本人が強く希望している難関高校への挑戦を、単に「上位に入るのが難しいから」という理由で諦めさせることも適切ではないでしょう。

大切なのは、本人にとって何が最善なのかを、一緒に考えることだと思います。

⑤ 高校選びの主役は、あくまでも本人です

今回紹介した8名の卒塾生は、それぞれ異なる理由で進学先を選びました。

ナルゼミが進学を勧めた生徒もいれば、本人と保護者が大学受験まで見据えて選んだ生徒もいます。

また、校風や通学環境などを重視した生徒や、指定校推薦による大学進学を目標に高校を選んだ生徒もいました。

そして、全員が高校進学後も努力を続け、それぞれの進路を切り開いていきました。

繰り返しになりますが、大学合格は塾の手柄ではありません。

本人たちが努力してつかみ取った成果です
。

私たちが高校受験までにできることは、生徒一人ひとりの可能性を考え、進路選択のための情報や助言を提供することです。

そして、生徒自身が納得して選んだ高校で、自信を持って新しい生活を始められるように送り出すことだと思っています。

高校選びで大切なのは、周囲から「すごい高校に合格したね」と言われることではありません。

3年後に、「この高校を選んでよかった」と本人が思えること。

それこそが、ナルゼミの考える「後悔しない高校選び」です。

次回は、大学入試の多様化や高校での評定の重要性にも触れながら、

大学受験まで見据えた高校選びの具体的な判断基準についてお話しします。 

 

 

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