2026.10.09中学生進路情報高校受験
中学3年生にとって、高校受験は大きな目標です。
志望校に合格するために、一生懸命勉強する。その努力はもちろん大切です。
しかし、私たちは高校選びについて、生徒や保護者の皆さんに必ず考えてほしいことがあります。
それは、
「高校に合格することが、最終的な目標ではない」
ということです。
高校受験はゴールではなく、その先の3年間、さらには大学進学や将来につながる一つの通過点です。
だからこそ、ナルゼミでは「どの高校に合格できるか」だけではなく、
「どの高校に進学することが、その生徒にとって最も良い選択なのか」を大切にしています。
ポイント(小見出し)
高校選びでは、どうしても偏差値が大きな判断材料になります。
模試の成績が上がれば、より偏差値の高い高校を目指したくなるものです。
もちろん、目標を高く持つことは素晴らしいことです。
しかし、「合格できる高校の中で、最も偏差値の高い高校を選ぶ」ことが、必ずしも最善とは限りません。
高校に入学すれば、そこから新しい競争が始まります。
中学校では成績上位だった生徒も、同じような学力の生徒が集まる高校では、思うような順位を取れないことがあります。
反対に、自分の学力に少し余裕のある高校へ進学することで、上位の成績を維持しながら、自信を持って勉強を続けられる場合もあります。
大切なのは、高校入試の時点での偏差値だけではなく、高校に入学してからの3年間をどう過ごせるかという視点です。
例えば、難関高校に合格したとします。
本人も保護者も、もちろんうれしいでしょう。
しかし、高校に入学してから勉強についていけず、自信を失ってしまったらどうでしょうか。
反対に、もう少し学力に余裕のある高校へ進学し、上位の成績を維持しながら、意欲的に3年間勉強を続けられたとしたらどうでしょう。
高校入試の時点では、前者の方が「成功した」と評価されるかもしれません。
しかし、3年後の大学受験まで考えれば、必ずしもそうとは言えません。
私たちは、これを高校選びにおける「勝ち越し」という考え方で捉えています。
高校入試でどれだけ高い偏差値の学校に合格したかではなく、
高校に進学した後も、自分の力を伸ばし続けることができたか。
そこまで考えて高校を選ぶことが大切だと思うのです。
高校で上位の成績を維持することには、単に順位が良いということ以上の意味があります。
勉強した成果が成績に表れることで、自信が生まれます。
自信がつけば、さらに上を目指そうという意欲にもつながります。
「頑張る → 成績が上がる → 自信がつく → さらに頑張る」
この好循環をつくれることは、高校生活において大きな強みになります。
さらに、大学入試が多様化している現在、高校で良い成績を収めることには、大学進学における実際のメリットもあります。
大学入試には、一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜(公募制・指定校制)など、さまざまな入試方式があります。
こうした入試では、高校での学習成績を表す「評定」が、出願資格や選考の重要な判断材料になる場合があります。
つまり、高校で上位の成績を維持し、高い評定を得ることは、大学受験での選択肢を広げることにもつながるのです。
もちろん、難関高校に進学して周囲の優秀な生徒から刺激を受け、大きく成長する生徒もいます。
一方で、競争の激しい環境が負担になる生徒もいます。
つまり、すべての生徒にとって、同じ高校が最善というわけではありません。
その生徒の性格や学習状況、将来の目標などによって、適した環境は異なります。
だからこそ、高校選びでは偏差値だけでなく、本人に合った学習環境を考える必要があるのです。
高校を選ぶ際には、学力以外にも考えるべきことがあります。
例えば、
・本人が希望する大学や将来の進路
・高校の校風や学習環境
・通学にかかる時間や負担
・部活動など、勉強以外の高校生活
・私立高校の奨学特待生制度などの経済的な条件
こうした要素も、高校生活の充実度に大きく関わります。
実際にナルゼミの卒塾生の中にも、最も偏差値の高い高校を選ぶのではなく、本人や保護者がさまざまな条件を考慮して進学先を決めた生徒がいます。
そして、高校進学後も努力を重ね、それぞれの希望する大学への進学を実現しています。
もちろん、それは本人が高校入学後も努力を続けた結果です。
私たちが伝えたいのは、特定の高校を選べば大学受験で成功するということではありません。
高校選びには、偏差値だけでは測れない大切な判断材料があるということです。
ナルゼミでは、27年間にわたり、多くの生徒の高校受験を見届けてきました。
その経験から感じるのは、高校選びに唯一の正解はないということです。
難関高校に挑戦することが、その生徒にとって最善の場合もあります。
一方で、学力的に余裕のある高校を選ぶことが、その後の成長につながる場合もあります。
大切なのは、周囲の評価や高校の偏差値だけで進路を決めないことです。
「その高校に合格できるか」だけではなく、「その高校で3年間、充実した生活を送り、自分の力を伸ばせるか」。
高校受験を控えた皆さんには、ぜひこの視点を持ってほしいと思います。
高校受験はゴールではありません。
本当に大切なのは、合格した後の3年間です。
次回は、実際にナルゼミを卒塾した生徒たちの進路を紹介しながら、「勝ち越し」できる高校を選ぶという考え方について、もう少し具体的にお話しします。