2026.09.06中学生教育情報高校受験
「先生、うちの子、家ではまったく勉強しないんです…」
保護者の方から、こんなご相談を受けることがあります。
学校にも行って、部活動にも参加して、塾にも通っている。
でも、家に帰るとスマホを見たり、ゴロゴロしたり。
「少しくらい勉強したら?」
と言うと、親子げんかになってしまう……。
そんなご家庭もあるのではないでしょうか。
もちろん、子どもが家で勉強しない理由は一つではありません。
ただ、家庭の環境を少し変えるだけで、勉強しやすくなることがあります。
今回は、中学生までのお子さんを想定して、家庭でできるちょっとした工夫をご紹介します。
子どものために勉強机を用意し、静かな子ども部屋も用意する。
親としては、
「これだけ勉強できる環境を整えたんだから、あとは本人が頑張るだけ」
と思いたくなります。
でも、子どもの立場から考えてみるとどうでしょう。
一人で部屋に入り、机に向かって勉強する。
その一方で、リビングでは家族がソファでくつろぎながらスマホを見ている。
大人でも、なかなか強い意志が必要です。
ですから、家でなかなか勉強できないお子さんの場合、ナルゼミではこんな方法をおすすめすることがあります。
いったん勉強部屋から出て、リビングやダイニングで勉強してみる。
これだけでも、勉強を始めるハードルは少し下がります。
リビング学習というと、
「家族みんなが静かにしなければいけないの?」
と思われるかもしれません。
そこまで神経質になる必要はありません。
食器を洗う音がしても構いません。
弟や妹が教科書を音読していても構いません。
大切なのは、家族もそれぞれ「やるべきことをしている」空気をつくることです。
子どもが勉強している横で、
お母さんは家事をする。
お父さんは仕事の続きをする。
家族が本を読む。
弟や妹も宿題をする。
つまり、
「あなたは勉強しなさい」ではなく、「今はみんなで、それぞれやることをやる時間」
にするのです。
少なくとも、子どもが勉強している目の前で、大人だけがずっとスマホを見ている。
そんな状況は、できるだけ避けたいものです。
ここは、私たち大人が忘れないようにしたいところです。
大人が仕事や家事で疲れているのと同じように、子どもも疲れています。
朝から学校へ行き、授業を受け、部活動をして、さらに塾へ行く。
中学生なら、帰宅するころにはかなり疲れている日もあります。
そんなとき、
「大人はスマホを見ながらくつろいでいるけれど、あなたは自分の部屋で勉強してきなさい」
と言われたら、素直に机へ向かえる子ばかりではないでしょう。
だからこそ、
勉強する子どもだけに頑張らせない。
これが家庭学習を続けやすくする一つのポイントだと思います。
もちろん、親が毎晩ずっと子どもの勉強に付き合う必要はありません。
勉強を教える必要もありません。
たとえば30分でも、
「この時間は家族それぞれが自分のやるべきことをする」
という時間をつくってみてはいかがでしょうか。
親が家事や読書をしている横で、子どもは宿題をする。
そんな時間が当たり前になってくれば、毎日の
「勉強したの?」
「早く勉強しなさい!」
も少しずつ減っていくかもしれません。
家庭学習で大切なのは、立派な勉強部屋を用意することだけではありません。
子どもが自然に勉強を始めやすい「空気」を家庭の中につくること。
もし、
「うちの子、家ではまったく勉強しないんです」
と悩んでいらっしゃるなら、一度だけでも試してみてください。
子どもを勉強部屋に行かせるのではなく、
今日は一緒にリビングで、それぞれの「やるべきこと」をしてみる。
意外と、そこから家庭学習の習慣が始まるかもしれません。
ただ、それでも、
「親が見ていないとなかなか始めない」
「仕事や家事があって、毎日一緒に付き合うのは難しい」
「家だと、どうしても集中が続かない」
というご家庭もあります。
実際、保護者の方が毎日子どもの家庭学習に付き合うのは簡単なことではありません。
そこでナルゼミでは、
「家で勉強する時間そのものを、塾がサポートできないか」
と考えました。
その発想から始まったのが、ナルゼミの《家スタディ》です。
次回の後編では、
「家でも勉強する子にするために、ナルゼミがどのように家庭学習を支えているのか」をご紹介します。