2025.11.01教育情報中学生
「テスト勉強はまだ早い」「1週間前から頑張ればなんとかなる」——。
そう思っているうちに、あっという間にテスト直前。多くの中学生が、「わかってはいるけれど、取りかかれない」という壁につまずきます。
この記事では、
・テスト2週間前からの具体的な勉強の進め方
・家庭で意識してほしい3つのこと
を、画像の資料(下に掲載)をもとにわかりやすく解説します。
お子さん自身が読んでも理解できるように、そして保護者の方が声をかけやすくなるようにまとめました。

まず伝えたいのは「1週間前からでは間に合わない」ということです。
テストの点数は、直前の追い込みよりも「どれだけ早く準備を始めたか」で大きく変わります。
2週間前には、次の2つを意識して取りかかりましょう。
まずは今回のテストでどの順位を目指すかを決めましょう。「順位」を決めることで、自分が何を伸ばすべきかが見えてきます。
テスト範囲は学校のワークから多く出題されます。
ワークは2週間前から少しずつ進めて、1週間前までに一通り終えるのが理想です。
「終わらせる」ことがゴールではなく、「わからないところを見つける」ために進めましょう。
このタイミングで、もし「どの問題をやればいいのか分からない」と感じたら、遠慮せず先生に相談を。
スタートを早く切ることで、焦らずに確認や復習の時間が取れるようになります。
「やらなきゃ」と思っていても、いざ机に向かうのは意外と難しいものです。
そんなときに意識したいのが、次の2つです。
「ちょっとだけ」のつもりが、気づけば30分、1時間。学校がある日は忙しくてスマホを見る時間がなくても、土日祝日はつい見続けてしまうという人も多いでしょう。
朝いちばんにスマホを見ると、脳が“受け身モード”に入り、勉強に切り替えにくくなります。
寝起きスマホはやめて、まず机に向かう。それだけで1日の流れが大きく変わります。
「やる気が出たらやる」では永遠に始まりません。
実は、人の脳は「やり始めるとやる気が出てくる」仕組みになっています。
勉強が苦手な子ほど、「まず5分だけ」「英単語だけ」でもOK。
始めるハードルを下げることが、やる気を生む第一歩です。
お子さんが集中して勉強に取りかかるためには、家庭でのサポートが欠かせません。
次の3つを、親子で意識してみてください。
手の届く場所にあるだけで集中力が下がります。通知音が鳴ると気になってしまうため、保護者の方が預かる、または別室に置く習慣をつくりましょう。
テスト期間中も生活リズムを崩さないことが大切です。朝から勉強時間を確保できるだけでなく、脳が朝型に整うことで記憶力も上がります。
反応がそっけなくても、「がんばってるね」「お、早いね」など、ポジティブな声かけを意識しましょう。保護者の一言が、お子さんのやる気を支えます
テスト勉強のカギは、「始める時期」と「整える環境」。2週間前からのスタートが、“心の余裕”と“結果”の両方を生みます。
この3つを意識するだけで、勉強の進み方がまったく変わります。
そして保護者の方の「見守り」と「声かけ」が、お子さんの努力を支える力になります。
