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2025.10.20教育情報中学生高校受験

成績が伸びる子の家庭に共通する3つの習慣

「塾に通っているのに、なかなか成績が上がらない」
そんなふうに感じて、不安になったことはありませんか?

もちろん塾での授業の質や、学習内容の理解度も大切です。ですが、それと同じくらい重要なのが、家庭での環境や関わり方です。

今回は、成績が伸び悩んでいると感じたときにぜひ見直していただきたい「3つの家庭ルール」についてお話しします。

どれも特別なことではありません。今日からでも家庭で取り組めることばかりです。
中学生のお子さんが自分で読んでもわかるように、そして保護者の方が家庭で話題にしやすいようにまとめています。
ぜひ、ご家庭での会話のきっかけにしていただければと思います。

1. 将来の進路(職業観)を話題にする

中学生に「将来、どんな仕事をしたい?」と聞くと、多くの子が「わからない」と答えます。
実際、小中学生の段階で将来の職業をイメージできている子は、10人に1人いれば多い方です。

ですから、「自分から言い出すのを待つ」のではなく、まずは保護者の方から話を振ってみてほしいのです。

たとえば――
「あなた、動物が好きだから獣医さんとか向いてるかもね」
「理科が得意なら、研究者や技術者もいいかもしれないよ」
「今の社会には、こんな職業があるんだって」

こうした会話の中で、子どもは初めて「そんな選択肢もあるのか」と気づきます。
そして、「それ、ちょっといいかも」と思ったり、逆に「なんか違うな」と感じたりする中で、自分なりの考えや基準が芽生えていくのです。

ここで大切なのは、保護者の「希望」を素直に伝えること
「こんな大人になってほしい」「こういう進路を目指してくれたら嬉しい」
そんな思いを口に出しても、決して押しつけにはなりません。

それをどう受け止め、どう考えるかは、最終的に本人次第。
でも、大人の考えに触れること自体が、子どもにとっては貴重な“思考の材料”になります。

将来のイメージが少しでも持てるようになると、目の前の勉強にも意味が出てきます。
「ただやらされる勉強」から、「自分の未来につながる勉強」へと変わっていくのです。

2. 直近の目標を「順位」や「偏差値」で設定する

「やる気が出ない」「なにを目指せばいいかわからない」
そう感じている中学生に必要なのは、今の自分に合った、明確な目標です。

ただし、ここで注意したいのが、点数だけで目標を決めてしまうことの落とし穴
学校のテストは年度や出題傾向によって平均点が大きく変動することがあるため、「○点を目指す」という設定だけでは、成績が上がったのか下がったのか、正しく判断できないケースが多くあります。

そこでおすすめしたいのが、「学校の順位」や「全国模試の偏差値」を基準にする目標設定です。

当塾では、各高校・各学科ごとの合格目安(偏差値や順位の目安)をまとめた資料をお渡ししています。
まずはその資料を見ながら、「この高校を目指すなら、学校の順位はこのあたり」「全国模試ではこの偏差値が必要なんだな」といった具体的な目標ラインを確認してみてください。

たとえば――
・現時点で学年順位が150番だけど、〇〇高校を目指すなら100番以内が必要そう
・全国模試の偏差値が43だけど、〇〇学科を目指すならあと5上げたい

そんなふうに、次のテストや模試でどこを目指すのかを決めることが第一歩です。

目標が具体的になると、自然と「じゃあ何をすればいい?」と考え始めるようになります。
「どの教科をどれくらい勉強する?」「家でのスマホ時間は減らすべきかな?」など、日々の生活や時間の使い方を見直すきっかけになるのです。

子ども自身でそこまで考えられることは、正直まだ少ないかもしれません。
ですので、まずは保護者の方が資料を見ながら、
「次のテストで何番以内を目指す?」「全国模試はどの偏差値を目標にする?」と一緒に考える時間を作ってみてください。

目標があいまいなままでは、何となく頑張っても成果につながりにくいもの。
逆に、目標が明確になった瞬間から、勉強に意味が生まれ、行動が変わっていきます。

3. スマホ・タブレットの家庭内ルールを決める

勉強の質を下げる最大の原因のひとつが、「集中できないこと」。
そして、その集中を最も削ぐ存在が、スマホやタブレットです。

実は、スマホはただ机の上に置いてあるだけでも、集中力を大きく下げるという研究結果があります。
通知が来なくても、なんとなく気になってしまう。
「鳴ってないのに振動を感じた気がする」といった「ファントム・バイブレーション現象」と呼ばれる状態も珍しくありません。

ですので、勉強中はスマホを手の届かない別の部屋に置くことをおすすめします。
ポケットや机の上ではなく、目の届かないところにしまう。
塾では授業中、スマホはカバンの中に入れておくように指導していますが、これは家庭でも同じです。

自分でスマホをコントロールできる中学生は、やはり10人に1人いるかどうか。
つまり、家庭内でのルールづくりが必要不可欠なのです。

この内容については、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
スマホとの距離で集中力が変わる!家庭と塾でできる勉強環境づくり

まとめ:家庭で話す回数が、子どもの思考の「基準」をつくる

今回お伝えした3つのことは、いずれも「子ども自身が自然にできるようになるのを待つ」だけでは難しい内容です。
小中学生が自分一人でゴールを見つけたり、目標を立てたり、生活のルールをつくるのはとてもハードルが高いものです。

だからこそ、まずは保護者から「基準」を見せてあげることが大切です。

  1. 「こういう職業もあるよ」
  2. 「今回は順位で○番以内を目指してみようか」
  3. 「スマホは30分だけ使って、あとは別の部屋に置こう」

そんなふうに提示してもらえると、子どもは少しずつ「自分ならどうしたいか」を考えられるようになります。

家庭での声かけや関わりが、塾での勉強の成果にもつながります。
「塾に行っているのに成績が上がらない」と感じたときこそ、家庭でできる3つのサポートを見直してみてください。

 

 

 

 

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