2025.10.14教育情報中学生高校受験
「なんのために勉強するの?」
お子さんから、こんな質問を受けたことはありませんか?
最近は、この問いにうまく答えられない子が増えています。
「成績を上げたい」「いい高校に行きたい」と言いながらも、
実は“どうなりたいか”があいまいなまま、なんとなく勉強している――そんなケースがとても多いのです。
でも、目標がぼんやりしたままでは、どれだけ努力しても方向が定まりません。
勉強とは「なりたい自分」に近づくためのトレーニング。
そのゴールが見えないままでは、やる気も続かないのです。
どんな仕事でも、人生のあらゆる場面でも必要になるのが「課題を見つけて、解決していく力」です。
実は勉強は、その力を育てるための絶好の場です。
――これを繰り返すことで、「どうすればできるようになるか?」を自分で考える習慣が身についていきます。
つまり、勉強とは「課題解決力を育てるトレーニング」そのもの。
これは将来仕事をする上でも同じです。
どんな職業に就いても、自分の課題を見つけ、解決に向けて行動できる力が求められます。
勉強を通して、その基礎となる力を今、トレーニングしているのです。
みんなに必要な能力であり、必要なトレーニングなのです。
成績を上げたいと思ったら、まず必要なのは「現状の把握」と「なりたい自分」を明確にすることです。
現状は、2か月に1回の全国模試でしっかり確認できます。
でも、実際に子どもたちと話していると、
“なりたい自分”があいまいなままの子が本当に多いのです。
「なんとなく上げたい」「平均より上になりたい」
――それだけでは、行動が止まります。
なぜなら、“どこまで頑張ればいいのか”がわからないからです。
「次の模試で偏差値○○を目指す」
「△△高校に合格したい」
「英語を得意科目にしたい」
といった具体的なゴールを描くと、
“今やるべきこと”が初めて見えてきます。
やる気が出ない、勉強が続かないのは、
決して性格のせいではありません。
「ゴールが見えていない」ことが最大の原因なのです。
だから、勉強をがんばる前に、まず「自分はどうなりたいのか」を言葉にしてみること。
それが、すべての出発点になります。
「なりたい自分」がないまま、「とりあえず頑張る」と言って勉強している子も少なくありません。
しかし、それはゴールのないマラソンを走り続けているようなものです。
どれだけ走っても終わりが見えない――そんな状態では、誰だってやる気が続きません。
「なりたい自分」がある人は、迷いません。
点数が下がっても、「次は何を変えよう」と考えられます。
でも、目的がない人は、ちょっとしたつまずきで止まってしまいます。
だからこそ、
を親子で一緒に考えていくことが大切です。
勉強は、単に知識を詰め込む作業ではなく、
「なりたい自分」と「今の自分」の間にあるギャップを埋めるための訓練です。
この流れを日々の勉強を通して繰り返すことで、子どもたちは自然と「課題解決力」を身につけていきます。
これは将来、どんな仕事にも必要となる力です。
けれど、その第一歩は「なりたい自分を決めること」。
ここがぼんやりしたままでは、どんな努力も空回りします。
お子さんが「なんのために勉強するの?」と聞いてきたとき、
ぜひこう伝えてあげてください。
「自分がどんな人になりたいかを見つけるために、勉強しているんだよ」と。
