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2025.10.14教育情報中学生高校受験

「なんのために勉強するの?」に答えます ―「なりたい自分」がないと始まらない―

「なんのために勉強するの?」
お子さんから、こんな質問を受けたことはありませんか?

最近は、この問いにうまく答えられない子が増えています。
「成績を上げたい」「いい高校に行きたい」と言いながらも、
実は“どうなりたいか”があいまいなまま、なんとなく勉強している――そんなケースがとても多いのです。

でも、目標がぼんやりしたままでは、どれだけ努力しても方向が定まりません。
勉強とは「なりたい自分」に近づくためのトレーニング。
そのゴールが見えないままでは、やる気も続かないのです。

1. 勉強は「課題解決のトレーニング」

どんな仕事でも、人生のあらゆる場面でも必要になるのが「課題を見つけて、解決していく力」です。
実は勉強は、その力を育てるための絶好の場です。

  1. わからない問題に出会う
  2. 自分なりに考え、調べ、解き方を身につける
  3. できるようになった自分を実感する

――これを繰り返すことで、「どうすればできるようになるか?」を自分で考える習慣が身についていきます。
つまり、勉強とは「課題解決力を育てるトレーニング」そのもの。

これは将来仕事をする上でも同じです。
どんな職業に就いても、自分の課題を見つけ、解決に向けて行動できる力が求められます。
勉強を通して、その基礎となる力を今、トレーニングしているのです。
みんなに必要な能力であり、必要なトレーニングなのです。

2. 成績を上げる第一歩は、「なりたい自分」を明確にすること

成績を上げたいと思ったら、まず必要なのは「現状の把握」と「なりたい自分」を明確にすることです。
現状は、2か月に1回の全国模試でしっかり確認できます。

でも、実際に子どもたちと話していると、
“なりたい自分”があいまいなままの子が本当に多いのです。

「なんとなく上げたい」「平均より上になりたい」
――それだけでは、行動が止まります。
なぜなら、“どこまで頑張ればいいのか”がわからないからです。

「次の模試で偏差値○○を目指す」
「△△高校に合格したい」
「英語を得意科目にしたい」

といった具体的なゴールを描くと、
“今やるべきこと”が初めて見えてきます。

やる気が出ない、勉強が続かないのは、
決して性格のせいではありません。
「ゴールが見えていない」ことが最大の原因なのです。

だから、勉強をがんばる前に、まず「自分はどうなりたいのか」を言葉にしてみること。
それが、すべての出発点になります。

3. 「ゴールのないマラソン」にならないために

「なりたい自分」がないまま、「とりあえず頑張る」と言って勉強している子も少なくありません。
しかし、それはゴールのないマラソンを走り続けているようなものです。
どれだけ走っても終わりが見えない――そんな状態では、誰だってやる気が続きません。

「なりたい自分」がある人は、迷いません。
点数が下がっても、「次は何を変えよう」と考えられます。
でも、目的がない人は、ちょっとしたつまずきで止まってしまいます。

だからこそ、

  1. どんな自分になりたいのか
  2. そのために、どんな点数・順位・高校を目指すのか
  3. 次の模試では何を改善するのか

を親子で一緒に考えていくことが大切です。

まとめ

勉強は、単に知識を詰め込む作業ではなく、
「なりたい自分」と「今の自分」の間にあるギャップを埋めるための訓練です。

  1. 現状を知る
  2. なりたい姿を描く
  3. その差をどう埋めるか考える

この流れを日々の勉強を通して繰り返すことで、子どもたちは自然と「課題解決力」を身につけていきます。
これは将来、どんな仕事にも必要となる力です。

けれど、その第一歩は「なりたい自分を決めること」。
ここがぼんやりしたままでは、どんな努力も空回りします。

お子さんが「なんのために勉強するの?」と聞いてきたとき、
ぜひこう伝えてあげてください。

「自分がどんな人になりたいかを見つけるために、勉強しているんだよ」と。

 

 

 

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