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公式ブログBLOG

2026.01.13小学生中学生教育情報

なぜ今、子どもたちは文章を読み取るのが難しくなっているのか

「うちの子、本は読めているはずなのに、文章題になると意味が分からないみたいで…」
「国語の説明文を読んでも、何が書いてあるのかつかめていない気がする」

最近、こうした声を小中学生の保護者の方から聞く機会が増えています。
ただ、これは決して「子どもが怠けているから」「能力が足りないから」という話ではありません。

実は、子どもたちを取り巻く環境そのものが、私たち大人が子どもだった頃とは大きく変わっています。その変化が、文章を読み取る力に静かに影響を与えているのです。

この記事では、なぜ今の子どもたちが文章を読み取りにくくなっているのか、その理由を整理しながら、家庭でどのように子どもに説明すればよいか、そして私たち大人ができることは何かをお伝えしていきます。中学生が読んでも理解できる内容になっていますので、ぜひ親子で共有してみてください。

1. スマホ・タブレットが家庭の「ことばの量」を減らしている

今の子どもたちは、スマートフォンやタブレットがとても身近な存在です。調べものも、動画も、連絡も、すべて画面一つで完結します。便利である一方で、家庭内の会話は確実に減っています。

同じリビングにいても、それぞれが別の画面を見ている。
会話は必要な用件だけで終わってしまう。

こうした光景は、今では珍しくありません。

ことばの力は、ただ聞くだけではなく、「聞く」「考える」「返す」というやり取りの中で育ちます。

「それってどういう意味?」
「つまり、こういうこと?」

こうしたやり取りが積み重なることで、文章を読み取る力の土台が作られていきます。

会話が減ると、相手の話を最後まで聞く力や、言葉の裏にある意味を想像する力が育ちにくくなります。その結果、文章を読んだときにも、「書いてある言葉は読めるけれど、何が言いたいのか分からない」という状態になりやすくなるのです。

2. 音読が「家庭の学習」から見えなくなっている

小学校の国語の宿題として、音読が出されることは今も多くあります。ただ、その提出方法が変わってきました。

最近では、音読をタブレットで録音し、アプリで提出するというケースも増えています。一見すると合理的ですが、ここに大きな変化があります。

以前は、子どもが家で音読をすると、保護者がそばで聞くことが自然にありました。
つっかえたところで「ここ、もう一回読んでみようか」と声をかけたり、
「この言葉、どういう意味だと思う?」と確認したりする。

こうしたやり取りは、特別な指導ではなく、日常の中で自然に行われていた学びです。

しかし、録音して提出する形になると、保護者が音読を聞く機会そのものが減ります。誰にも聞かれずに録音し、「読んだつもり」で終わってしまうことも少なくありません。

音読は、正しく読む練習であると同時に、内容を理解するための入口です。声に出して読むことで、文のつながりや言葉の意味に気づきやすくなります。その大切な機会が、家庭から見えにくくなっていることは、文章理解に大きく影響しています。

3. 語彙力は「会話と体験」でしか増えない

スマホやタブレットは、自分の好みに合った情報を効率よく集めることができます。その一方で、触れる言葉の種類はどうしても偏りやすくなります。

自分が興味のある分野の動画や投稿ばかりを見ることで、使う語彙、聞く語彙が限られてしまうのです。

以前は、テレビから流れてくるニュースや天気予報、大人同士の会話など、意味が完全には分からなくても、さまざまな言葉に触れる機会がありました。

「なんとなくこういう意味かな」
「前にも聞いたことがあるな」

そうした体験の積み重ねが、語彙力を自然に増やしていました。

国語力とは、問題集をたくさん解くだけで身につくものではありません。
会話の中で言葉を知り、体験を通して意味を理解し、それをまた別の場面で使ってみる。
この繰り返しこそが、文章を読み取る力の正体です。

まとめ

子どもたちが文章を読み取りにくくなっている背景には、本人の努力不足ではなく、時代と環境の変化があります。

だからこそ、「昔はできていたのに」と比べるのではなく、今の環境に合わせて意識的に補っていくことが大切です。

家庭では、音読を少し聞いてあげる、分からなそうな言葉を一つだけ聞いてみる。それだけでも十分です。完璧に教える必要はありません。

こうした環境の変化を踏まえ、塾では本年度から、小学生の国語の授業で文章の音読を宿題として追加しています。読む力の土台を、改めてしっかり育てていくことを目的としています。

国語力は一朝一夕で伸びるものではありませんが、環境を少し整えることで、確実に取り戻すことができます。
ぜひ今日から、ことばに触れる時間を、少しだけ意識してみてください。

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