塾の勘違いI/10
デジタル教材

5つの学能と10段階学習法のナルゼミ

大塚製薬からカロリーメイトが発売されて32年が経つそうです。その後、カプセルや錠剤のサプリメント、青汁なんかの飲料も様々なメーカーから豊富に発売されています。理論上、人が健康に生きていくための栄養はこれらの営業調整食品やサプリメントで十分に補えるわけですから面倒な調理も食事の時間も必要となくなるわけです。皆さんの食卓はどうですか?肉や魚、野菜や穀物は消えていますか?そうではないでしょう。300年後や500年後は人の体も進化しているでしょうから、もしかすると栄養調整食品とサプリメントの食事が主流になっているかもしれません。でもここ50年、100年は変わらないでしょうね。

AI教材を含めたデジタル教材にも全く同じことが言えます。現段階ではあくまでもアナログ教材や人を補う程度にしか使えません。ですから開発コンセプトがアナログ冊子に取って代わろうと考えているデジタル教材は使い難くてしょうがないし、講師に取って代わろうとするAI教材は中途半端で使い物にならないのです。メインの教材をデジタル教材に切り替えようとしてる動きが一部で見られますが、反射光と透過光の性質から考えても定着はしないでしょう。これも人が何百年も先に進化して対応してしまえば変わるのかもしれませんが…

AIは人間では不可能とされる目の前の事象とビッグデータの比較解析を瞬時に行いヒューマンエラーが発生する場面をサポートすることが得意と聞いています。だとすると学校や塾の現場で発生しているヒューマンエラーは最近のAI教材がサポートしてる「ここが分かんないなら、こっちからやると分かるよ!」みたいなことではありません。適格者を採用していればそもそもそこにヒューマンエラーなんか起きません。もし起きているとしたらそれは採用基準の根本的なエラーです??

トーマス・エジソンが電球を発明したとされるのは約140年前。多分当時の人たちはすぐにでもロウソクやマッチが無くなるんじゃないか?とか人工的太陽ができて24時間明るくなるんじゃないか?とか誇大妄想が膨らんだことでしょう。今のAI教材はちょうどエジソンが電球を発明した直後と同じ段階です。灯でも白熱電球からLED照明に進化するまでに100年以上もの長い時間を要しているわけですから、AIが人間のようなロボットに進化するまでにはそれなりの時間がかかりそうです。遠い未来、もしAIが人間の言葉やホスピタリティを理解し、感情や想像力をも持つことになればそれはそれで面白いことになりますし、その先にシンギュラリティも起こりそうです。にしても教育の世界でAIが本当の意味で役に立つことはまだまだ想像さえ及ばない未来のようです。やっぱり教育の世界は当分の間、AIより愛や志だと思う今日この頃です。

◎追伸
長らくのご愛読ありがとうございました。
残り30タイトル超はいつかまたどこかで!






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