2026.04.20小学生教育情報
「思考力が大切」「非認知能力を伸ばすべき」
最近、このような言葉をよく耳にしませんか?
確かにどちらも、これからの時代に欠かせない力です。
ただ、その前提として忘れてはいけないことがあります。
それは、思考力も非認知能力も“土台となる学力”があってこそ育つものだということです。
ポイント(小見出し)
思考するということは、自分の頭の中で問いを立て、答えを探していくことです。
しかし、そのためには材料が必要です。
つまり、語彙や知識がなければ、そもそも考えることができません。
また最近では「AIが答えを出してくれる時代」とも言われていますが、
そのAIに対して適切な質問ができるかどうか、
そして提示された答えが正しいのかを判断できるかどうかは、やはり基礎学力に大きく依存します。
⇒ 考える力は、知識の上に成り立つ力です。
近年、現場で感じる大きな変化があります。
それは、小学生の基礎学力の定着が弱くなってきていることです。
・本来なら暗算できる計算に時間がかかる
・分数や約分に苦手意識がある
・単位の換算や割合があいまい
コロナ禍やスマートフォンの普及など、さまざまな要因が重なり、
「分かっているつもり」で進んでしまっているケースが増えています。
そしてこの状態のまま中学生になると、
新しい内容を学びながら基礎の遅れを取り戻す必要があり、負担は一気に大きくなります。
少し意外に感じられるかもしれませんが、
日常生活や社会生活で必要となる知識の多くは、小学校で学びます。
たとえば、
■小2
・時こくと時間
・かけ算
・長さ・かさ
■小3
・わり算
・分数と小数
・重さ
■小4
・面積
・小数の計算
・図形
■小5
・割合
・速さ
・分数計算
■小6
・円の面積
これらはすべて、中学校の学習内容にも直結しています。
⇒ 基礎ほど時間がかかり、後から取り戻すのが難しい分野です。
保護者の方とお話ししていてよく感じるのは、
「テストの点は悪くないから大丈夫だと思っていました」
という声です。
しかし実際には、
・解き方を理解していない
・時間をかければできるが定着していない
・応用になると対応できない
といった“見えにくい課題”が潜んでいることも少なくありません。
⇒ 表面的な点数だけでは、本当の理解度は分からないのです。
思考力や非認知能力は、これからの時代に欠かせない力です。
しかしそれらは、
しっかりとした基礎学力という土台の上にしか積み上がりません
「うちの子は大丈夫」と思っている今こそ、
一度立ち止まって学習の土台を見直してみてはいかがでしょうか。
小学生のうちに基礎を固めることが、
中学・高校、そしてその先の進路を大きく変えていきます。