2025.11.12教育情報中学生高校受験
中学生の保護者の方から
「うちの子、行きたい高校がないみたいで…」
「夢とかやりたいことがないって言うんです」
という相談をよく受けます。
確かに、早くから目標をもって頑張る子を見ると、
「うちの子もあんなふうに…」
と感じることもあるでしょう。
でも、実は最初から夢や目標を明確に持っている中学生はごく少数。
むしろ、「まだ決まっていない」状態が自然であり、そこからどう行動するかが大切なのです。
SNSや周りの話を聞くと、
「この高校に行きたい!」
「将来は○○になりたい!」
と話す子が目立ちます。
しかし、実際にはそんなふうに最初から目標を持っている生徒はごくわずか。
多くの子どもたちは「何がしたいのか、まだわからない」という段階です。
それは決して悪いことではありません。
人は「知らない世界」には興味を持てません。
つまり、経験していないだけなのです。
だからこそ、「まだ見つかっていない」状態を焦る必要はありません。
そこから新しい世界を知るために、少しずつ動いていくことが大切です。
やりたいことがないから始められない、という子は多いですが、実は逆です。
やりたいことがあるから始めるのではなく、始めたからやりたいことが見つかるのです。
人は普段、9割方同じ行動を繰り返しています。
通い慣れた道を歩き、同じ友達と話し、同じことを考える。
そこには安心感がありますが、「新しい自分」と出会うチャンスはなかなかありません。
少し勇気を出して
など、非日常の一歩を踏み出すことで、世界が変わり始めます。
最初は小さなことでかまいません。
「とりあえずやってみる」。
この一歩が、思いがけない発見や出会いを生みます。
はじめてのことは、誰でも不安です。
でも、やってみたら
意外とうまくいくこともあります。
誰かに「すごいね」と言われたり、
「助かったよ」と感謝されたりする。
そうした小さな成功体験が、
モチベーションになり、やりがいになります。
その積み重ねが、
「自分はこれでいいんだ」
と思える自己肯定感につながっていくのです。
やりたいことや夢は、
頭の中で考えても見つかりません。
行動して、出会って、感じて、失敗して…その中から生まれるものです。
だからこそ、結果よりも「行動してみた」という経験を大切にしてほしいのです。
「行きたい高校がない」「夢がない」
それは欠点ではなく、スタートライン。
大切なのは、
“いま”できる小さな一歩を踏み出すことです。
たとえば、
こうした“非日常”の体験の中に、これまで気づかなかった自分の興味や強みが隠れています。
何かを始めると、思いがけず「楽しい」「もっと知りたい」と感じる瞬間が必ずあります。
その積み重ねが、やがて「やりたいこと」や「夢」になっていくのです。
また、家庭でも
そのきっかけをつくることができます。
休日に一緒に出かけてみたり、最近のニュースや身近な話題から「あなたならどう思う?」と問いかけてみたり。
そんな何気ない会話や体験が、子どもにとって新しい世界を広げるきっかけになります。
夢は、見つけるものではなく、行動の中で“育っていく”もの。
保護者の方には、どうか焦らず、
お子様が踏み出すその一歩を、
温かく見守りながら
応援してあげてほしいと思います。
