塾の勘違いC/10
自立学習


5つの学能と10段階学習法のナルゼミ

塾がどんどん増えて学力別クラス編成ができなくなったから「成績と問題の難易度を合わせるため」に『個別指導』という指導形態が生まれたわけです…が、そんな経緯や目的を知らない後発の個別指導塾は個別の形だけを真似してほとんど形骸化してしまっています。でも、幸いなことに個別指導をやってる側がどうであれ、親の方が勝手に「個別に解らないところを教えてもらえばウチの子も解るようになるはず!」って誤解してくれたんです。それが「個別」という言葉の魔力(笑)

でも『自立学習』という言葉にはそんな魔力はありません。自立学習はむしろお母さんたちに真逆の印象を与える看板になります。なぜかというと『個別指導』は甘やかし語であるのに対して『自立学習』は全く反対の言葉ですから…。辞書には載ってませんが!「甘やかし」の反対語は「自立」です。

これからは部活動と並行して何年間もいろんな塾へ『塾通い』をした世代が中学生の親になってきます。入試前だけバタバタと塾を利用した今までの世代とは経験値が違います。そんな「いろんな塾へ通ったけど、大した成果も効果もなかった…」と思ってる親御さんが塾を選ぶわけですから大変な時代になることだけは間違いありません。何度も言いますが、やってる方も薄々気付いているように「自立学習」という言葉に「個別指導」みたいな魔力はありませんからそこは期待しない方がいいでしょう。

専門的な説明になりますが、自立学習(学習的自立)って経済的自立とか精神的自立とか人の成長分野を表してる言葉の1つで、集団指導とか個別指導のような塾側の運営形態を説明した言葉じゃありません。これまでもこれからも集団であろうと個別であろうと学習指導の目標は「学習的な自立」なわけで何を今さら…という気もします。

自立学習には『成績と難易度のマッチング』というキーワードが無ければ自立学習とは言えない!ということは以前書いたとおりです。もし、自立学習という言葉を使って教室をやろうと思うなら『自立学習とは何か?』という言葉の意味を先ずは自分たちがキチンと理解しなければなりません。「生徒の学習カリキュラムを提案したり、計画や進捗を把握して出来るだけ1人で勉強させることが自立学習」では足りていません。これからは学習塾も成熟期に入ります。子どもたちを学習的自立に向かって学習指導ができる教室が増えることを個人的に願っています。









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