暗記はアウトプットで決まる

5つの学能と10段階学習法のナルゼミ


受験生の何割かが「見直し」に暗記ペンを利用していましたが、先日の保護会で繁田先生の話を伺い確信を持つことができました。今後は「見直し」に暗記ペンを標準化していきます。

見直シールによる見直し作業(復習)を開始してしばらくすると見直しの作業が雑になってくる生徒が現れます。「習慣付けはできたものの作業のクオリティは地盤沈下するように下がる…」何でもそんなものかもしれません。かといって最初から複雑な作業を課してそれを継続させようとすると習慣付け自体が上手くいかない…。

なので個人差はありますが1ヵ月〜半年ほどは「単にシールを貼って見直す」という作業を習慣付けることを目的とし、習慣付けが確認できマンネリによってクオリティの低下が始まった頃合いを見計らって今度はクオリティをアップさせます。

記憶はインプット時よりもアウトプット時に強化されるそうです。アウトプットとは何か?アウトプットとはつまり「思い出すこと」です。

間違えたこと=覚えたいことをマーカーで隠しそれを半透明の色下敷きで見えないようにして黒く隠れてしまった部分を「言えるか?」「書けるか?」繰り返す。こうやってアウトプットを繰り返すことで短期記憶が中期記憶に、中期記憶が長期記憶に成長し記憶が強固なものに変化していきます。つまり「思い出しやすくなる=忘れなくなる」のです。

見直しの2回目か3回目あたりで「どの部分をマーカーで隠すことができるか?」そんなところででも勉強のクオリティを確認することができるでしょう。仕事も勉強も要は「質×量=成果」だと思います。

漢字や単語を何度も書いて練習している人が思うように暗記できないのはその行為自体が記憶のアウトプットをしてはいないからだそうです。確かに考えてみると横並びに10回ほど漢字や単語を書いても「模写」や「書写」になっているだけで脳からのアウトプットにはなっていません。きっとそれは手の筋トレにはなっていても脳トレにはなっていないでしょう(笑)。同じ10回書くならば、10回とも前に書いたものが見えない場所に書けばある程度のアウトプットになります。

でも、その作業をいつやってもいいというわけではありません。エビングハウスの忘却曲線からも分かるように記憶には復習する回数によって劣化する速度に違いがあります。ある程度劣化する状態まで放置し、そのタイミングでアウトプット(復習による思い出し)を行いながら記憶の蘇りを繰り返さなければ強固な記憶にはなりません。つまり、記憶が新し過ぎて全く劣化してない直後に何度も繰り返したり、劣化してしまって記憶が消滅した後で繰り返したりしてもあまり意味はないのです。

復習は記憶した内容が適度に劣化する(忘れそうなタイミング)で復習することが最も効果的ということを踏まえて考えると学習日から起算して『+1(翌日)→+7(1週間後)→+21(3週間後)→+49(7週間後)』にアウトプットのタイミングを設定することが最も効果が高い復習になることが予想されます。…ですが、勉強した内容を個々に管理して最も効果が高いタイミングで復習することは至難の業と言っても過言ではないでしょう。だからこそ「見直シール」が必要なのです。










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