タラレバ

定期テスト対策中

退塾がない!って言われてるナルゼミでも防ぐことの難しい退塾が1年に1人か2人はいます。ここ10年を振り返るとある種の傾向が見えてくることも事実です。それは、娘さんとお母さんの組み合わせ…。特にどちらかに問題があるわけでなく、娘さんも努力家で真面目、もちろんお母さんも一生懸命で真面目な方です。退塾の時期は3つ、 中学入試を考えた時、 中学入試を終えた時、そして中1の後半です。

では、どうして退塾まで話が進んじゃうのか?!っていうことですよね。私が考察するに、どうもご自分の昔を目の前にいる娘さんに映してしまい、自らの反省や後悔のあまり、焦って判断を誤っておられるように見受けます。でも、残念ながら
適正値自体は「素質×環境×努力」なので小学生や中学生になってから慌てて塾に通ったり、塾を転々と移っても大きく変わるものではありません。もちろん、塾の英才教育コースなんかで大きく変わるはずもありません。※適正値=そのお子さんが持っている潜在能力を100%発揮したときの値。

親が遺伝というカタチで渡した能力(素質)、それに親が会話というカタチで長年伝えてきた言葉や考え方(環境)なんて、小学生になってから週に何時間か塾に通って大きく変わるものではありません。塾でできることは勉強時間をある程度確保することとか、チョッとした勉強のコツやヤリ方みたいなことを教えることです。もし、素質や環境から変えようと思うならば胎教の段階から取り組むか!?タイムマシンに乗って時代を遡り、過去の自分自身を変えなければならないと思います。

だから私は素質や環境が備わっていないお子さんに合わない中学受験はお勧めしません。偏差値上位の私立中学に行けば何でも叶うなんてことはないわけですから…。もちろん、高校入試でも同じ考え方です。親は子どもに対して“自分よりもっと良くなって欲しい”と切に願うものです。この気持ちは私も二人の娘を持つ親として心底理解できます。でも、現実を見なければならないときも当然あります…。成績は上がり続けるものではありませんし、塾で何もかもが改善されるわけではありません。勉強のことをスポーツ(運動神経)や音楽(芸術的才能)に置き換えて考えてみてください…お分かり頂けるはずです。



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最後に少し具体的なお話しをしておきましょう。

地元、熊本大学…その学部の中でも比較的合格しやすい教育学部と工学部、これに将来合格するようなお子さんの中学時代はというと、校区の中学校で部活動と勉強を難なく両立しながら普通に学年上位10%の枠に入っている感じのイメージです。もちろん、多過ぎず少な過ぎず適正な勉強時間の確保が前提です。高校時代は、第二高校なら100番以内、済々黌なら150番以内をキープできなければなりません。ですから第二高校や済々黌あたりの合否を本気で心配しなければならない時点で「将来、熊大は無理だなぁ…」と考えておかなければならないということになります。逆に熊大教育(工)学部程度なら熊高/済々でなくとも真和、学付、マリスト、第二、北高、東稜、第一など、どこの進学高校からでも上位にいれば合格できます。

全国の医学部や東大、京大などの超難関大学を卒業した方にお話を聞くと、義務教育や高校入試でチョッとでも苦労したり悩んだ記憶自体がない!と口を揃えて言われます。もっと言うと彼らには高校入試のこと自体があまり記憶にないようです。義務教育時代の簡単な勉強内容は彼らにとって単なるウォーミングアップ程度の印象でしかないんでしょう。私ごとで恐縮ですが、高校1年生の段階で早くも自分の限界が見てしまった私としては、自分がどんなに勉強してもそんな超難関大学に合格することは不可能だったし、わが子も100%無理だということだけは確信していますね^^; そこら辺の超難関大学は努力圏じゃなくて正しく才能圏ですから…。高校入試で中学浪人までして高校入試の偏差値は75前後で安定していた私が言うんですから間違いありません!

話は元に戻っちゃいますが「私もあのとき勉強していタラ…」「もっと、真面目に勉強していれレバ…」っていう後悔と反省の親心…。それはそれとしてお子さんを自分の過去と切り離してご覧になられては如何でしょう?特に進学高校は卒業したものの、限界まで勉強して自分の能力を見極めることができないまま学生時代を終えた方はご注意ください!勉強でもスポーツでも自分の限界を知らない人ほど「タラレバ」を考え口するものです。親と子…そんなに大きく変化するものではありません。



もうひとつオマケに…

子どもさんを休退塾させるお母様が必ずと言っていいほど口にされるフレーズを3つ。『ちょっと、子どもが疲れているようなのでしばらくのあいだお休みさせます…。』『この中学受験は子ども自身の意思なんで…。』

いえいえ、子どもさんは疲れてもいませんし、別に拘ってもおられません。実際、疲れてるのはお母さん…、そこに行った方がいいと思っているのもお母さん…です。自分の意志や願望を子どもを通して叶えようとしているに過ぎません。動機はもちろんそれでも立派な動機ですが、子どもさんが自分の意志で取り組めていない段階で最終的な目標を達成することはなかなか難しいように思います。

3つ目ですか?これはずっと何年も時間が経ってからのお話です。偶然どこかで再会したときの一言…『先生が仰ったとおりになりました!今、元気に○○高校(大学)へ通っています(笑)』。もちろん、そんなことを私に笑って言うことができるようになられたお母さんは、経験と苦悩から何かを悟られ、とてもスッキリされた美しい母親の笑顔に戻られています。


※このトピックス、3つに分けるべきだったかなぁ…^^;




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